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2006年08月28日

 たまづさ 1

 15年ほど前に「たまづさ」という名前のMacintoshのワープロソフトがあった。ネーミングからも推察されるように、国産のソフトである。縦書きをサポートしたワープロソフトとしては嚆矢ではないだろうか。

 単に縦書き可能というだけでなく、このソフトの秀逸なところは、ディスプレイ上に原稿用紙を表示し、そこに書き込んでいくというものだった。まさに原稿用紙のマス目を埋めていくという感覚だ。「デジタルの時代に手書きを模しても........」という危惧をよそに、徐々に販売数を伸ばしたという。原稿のワードだって縦書きをサポートしてても、原稿用紙モードは無いんじゃないかな。

 作家、水上勉も愛用していたらしい。半兵衛父も5,6年使ったかな。何かの発表の時など、400字詰めの原稿用紙モードにして、「1枚読み上げるのが1分だから.........」と考え、考え。OS 9からOS Xに移行するときに使わなくなってしまったが、妙に愛着の湧くソフトであった。

 縦書き原稿用紙モードという機能が一番のウリで、それなりの需要を引き起こしたわけだ。

 半兵衛父はこのソフトでもう一つ気に入ってることがあるのだよ。それはネーミング。まずは語感。これは好みの問題だからいかんともしがたいけど。
 みなさん、「たまづさ」という言葉の意味はご存知?ただしくは「たまずさ」と表記するようだが、「たまづさ」でもいいよう。半兵衛父は「たまづさ」のほうが好み。玉梓(たまあずさ)の転用なんですね。意味は、手紙・便りの美称、使いとか使者という意味らしい。

 日本語としてとても美しい言葉だと思う。(^x^)

2006年08月27日

 スタンド・バイ・ミーを観る

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 久しく絶版だった(らしい)映画「スタンド・バイ・ミー」のDVDが廉価版、しかもコレクターズ・エディション - メイキングやロブ・ライナー監督の音声解説つき - でリリースされていたので迷わず購入。半兵衛父はこの映画が好きでね。あいにくと劇場では見逃したけど、その後、ビデオでは何度見たことか。もう20年以上前の映画だけど、エバー・グリーン・ムービーだ。


 1959年、田舎町キャッスル・ロックの12才の4人組の少年が死体探しの小冒険に出るというお話。原作はスティーヴン・キングで「死体探し」とくれば「ホラー映画?」と思うかも知れないけれどそうじゃない。前思春期が終わる通過儀礼を、中年になった4人組の一人(彼は作家になっている)がストーリーテラーになって物語は進行する。

 それぞれ家庭に問題を抱えた4人の少年。みんな誰もひとりぽっちじゃやってけないだろう。H.S.サリヴァン言うところの「チャム(親友)」同士なんだね、彼らは。前思春期〜思春期に同年代の同性と関係を築くこと(チャムを得ること)ができるどうかが、長じての精神生活に非常に重要であるとかのサリヴァンは述べている。

 コレクターズ・エディションということで、特典も見てしまいました。舞台裏を知ることができて非常に興味深かったんだけど、手品の種明かしを見るみたいで、知ってしまうと、知らなかったときと同じようには楽しめないかもしれない。ちょっと見たことを後悔。そうだよなぁ、映画のメイキングとか音楽のDemo版なんてのは知らない方がいいんだよ、きっと。完成品をすなおに堪能して想像力をふくらませるってのがいいんだろう。

 リチャード・ドレイファス扮する、作家となったゴードン・ラチャンスが最後にタイプしてディスプレイされる、
 I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.
 
 あの12才の時のような友達はもうできない、もう二度と.........

 に続いてスタンド・バイ・ミーが流れるとやっぱりジーンとくるんだろうな。秀逸なラストです。

2006年08月26日

 「試合ってのは勝たなきゃだめ」って.......

 高校野球の決勝戦、決勝戦再試合は堪能しましたねぇ。地元ということもあって、そりゃ駒苫に肩入れしていましたけど、試合直後は残念、時間がちょっと経ってからはどちらもアッパレという感じで悪い気分じゃなかったですね。

 早実が都庁に優勝報告に行って、石原都知事と会ったというのはどのメディアでも報道されましたが、内容は似たり寄ったりだけど、朝日のこの記事

『石原知事は祝いの言葉の後、「やっぱり試合ってのは勝たなきゃだめだ。(駒大)苫小牧は悔しいだろうけど、実に痛快でした。東京だけでなく日本全体に夢を与えてくれて感謝します」と述べ、黒いバットに「一打入魂」とサインをして記念に贈った。』

 今までも舌禍は枚挙に暇のない同知事とは言え、こういうの本音なんだろうね。そもそも試合は「勝ちを目指す」ものではあっても、「勝たなきゃだめ」って言いぐさはないだろう。こういう相対的な事象での「勝ち」は、
「負け」があって成立するもの。敗者への配慮のかけらも感じられない。高校生の試合でこのように話すべきではないですね。

2006年08月25日

 カニバリウムの夜

 昨日は年に1度の不健康診断(?)の日。昨年は何ともなかったけれど、その前は隔年で胃精査、大腸精査すべしとの憂き目にあっている。精密検査では結局どちらも何でもなかったんだけどね。今年はどこを指摘されるやら。

 去年までは内部でやっていた健康診断も、今年からは外部委託。スピーディかつ接遇も良かったような。ふうむ、これじゃ本丸もどんどん人員削減されるわけだわな。そして誰もいなく..........

 半兵衛父は数年前から、検診項目に「心電図」も「胃バリウム」も入っている「フルコース」だ。「半兵衛父さん、フルコース何ですか?こっちは簡易版だからすぐ終わりです!」って。( ´−`) 後、数年で仲間入りだぜ。

 で、バリウムを飲まされ、「右に回って〜、そのままの姿勢で息を止めてぇ、はいぃ〜もっと早く........」っていろいろとアクロバチックな動きをさせられる。去年なんてほとんど逆さまの姿勢もあったけれど、今年はその点はゆるやか。これも外部委託のせい?まさかね。

 晩にはカミさんの誕生日晩餐会で帯広の街へ。表ブログにもあるとおりカニを食す。うま〜〜。胃の中でカニとバリウムが同居したカニバリウムの夜は更けて...........

2006年08月05日

 不可解な

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 物議をかもしてますねぇ、亀田・ランダエダ戦の判定。あ〜でも「不可解」ってのは判定のことではなくてこの報道

 「番組開始から約1時間半後に試合が始まったことについて『いつになったら始まるのか』という問い合わせ、苦情も多数あった。」

 これは、まぁ、論理的な抗議ではある。プログラム編成の問題だからね。TBSへの抗議でいいでしょう。

 「『判定がおかしいのではないか』『亀田選手の負けではないか』など、判定結果をめぐる抗議がほとんどだった」

 こっちは.......わからん。不可解。レフェリーへの抗議というなら筋が通るけど、テレビ局に抗議してどうすんだ?5万5000件のほとんどがこれだというから..........愚

 バッシングを受けた亀田父の言

 「判定は本人が決めたんやないからな。」

 まさしく正論である。糾弾されるとすればレフェリーのはずだろう。

 ま、カッカした視聴者の一部が上のような行動をとるのは、百歩譲るが、マスコミは確信犯だな。ひどいよ。


 輪をかけて不可解なのはこっちだ。

 「中には『間違った判定を申し訳なく思う』と謝罪するもの」

 え?誰が誰に対して申し訳なく思うんだよ,いったい。「ベネズエラ」にある「日本大使館」に「ランダエダ宛て」のメールって........... 「帰国したランダエダ選手にメールを渡します」っていう大使館の対応も変だぞ。サービスのつもりかもしれないが、変。当然、相手は日本語を読めないだろうから、読める形にして渡すんだろう。一日本人が無名のベネズエラ人宛てに同じようなことをしても同様のサービスをしてくれるわけではないだろう。

 結局、ヒマなんだろうな、ベネズエラの日本大使館。もっと他にやることはないのか。

2006年08月03日

 非通知で

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電話が来る。案の定(半兵衛父の友人でこれを「あんのてい」と読んだヤツがいる。今、とある医学部の助教授をしているが。)、土地だのマンションだのを買わんか?という内容みたいだ。
 「けっこうです」と断るが、「話も聞かないで」とのたまう。半兵衛父はそんなのにつきあってるヒマはないので、かずさにバトンタッチして受話器を持たせる。

 「みゃぁ」とでもないてくれればいいのだが、そう、うまくはいかない。でも前足で受話器を置くところを押した。

 にゃんこの感性でも不快だったのだろう。