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満足と不満足

 ベルギー王立美術館展を見てきました。同美術館所蔵の2万点の中から109点が公開されています。16世紀から近代までの400年を辿っています。今回の目玉は何と言ってもブリューゲルの「イカロスの墜落」でしょう。20061022.jpg
現存する油彩は40点程度だそうですから貴重といえば貴重。真贋論争もあるそうですが、大ブリューゲルその人の作品と思っていましょう。以前に見た「ベツレヘムの嬰児虐殺」も「一世あるいは二世作」というハッキリしないもので、目の黒いうちに本物を見ておきたい。それには、ウィーンの美術史美術館を訪ねなければ。ここにはブリューゲルの全作品の4分の1が収蔵されているのでね。
 デルヴォー、マグリット、クノップフは言うに及ばず、他にもスピリアールト、ヌンク、デルヴィル、など半兵衛父好みの作家がたくさん出品されていて、満足、満足。

 でもねぇ、400年を109点でっていうのはちょっと無理ですよね。油彩はそのうち60数点だったし........幕の内弁当的で、「ふぅ、もうお腹いっぱいです」という感じ。

 もっと不満足なのは人の多さ。半兵衛父もその中の一人を構成していたわけだけれど、まぁ、いるわいるわ。土曜の午後に行ったのも失敗だったね。絵を見てる視野の中に必ず、人の後ろ姿が入ってしまうという........需要が多いとどうしてもああなっちゃうんだろう。巡回展で地方の美術館でゆっくり見るのがいいなぁ、やっぱり。

 気を取り直して、すぐ近くの上野の森美術館に「ダリ回顧展」を見に行ったら、すっごい行列で入館まで「45分待ち」とのこと。そんなに待ったら閉館時刻が近くなるので、翌日の朝イチに見ることに計画を変更。

 でも、結局、朝イチで行っても人がすぐ混んで、また頭越しに見るハメになるんだろうなぁと考えたら、行く気が失せた。(あ、けして土曜の晩に飲んでそれで次の日、行きたくなくなったわけぢゃありませんぜ)

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